パナソニック LUMIX DC-G99で動画撮影




こんにちは、動画撮影.netのたかなです。
2019年5月23日に発売されたパナソニックの新しいデジタル一眼カメラ、LUMIX DC-G99をさっそく動画撮影で使ってみたので今回はその感想を書いていきます!

なお、当サイトは動画撮影専門サイトなのでスチル機としてのG99のレビューは一切しません。この記事ではG99の動画撮影について書いています。

また、G99も気になるけど旧機種のG8も今かなり安いから気になる、という方はG8を使った動画撮影についてもくわしく書いていますのでそちらも是非読んでみてください!

▷Panasonic LUMIX DC-G99について

LUMIX DC-G99の外観です。歴代のGシリーズの流れをしっかり踏襲しています。

無骨な感じでかっこいい!それにしてもG99ってなんか惜しい名前ですね。もうちょっとなのに…みたいな。

G99の位置付け

G99はパナソニックの一眼カメラのなかではミドルクラス(中級機)に位置付けられています。

DC-G9 PROの廉価版、DMC-G8の上位機種および後継機種という扱いです。なんとも絶妙な立ち位置です。その辺りが名前に現れていますね…。

お値段は、2019年6月現在、ボディのみが約12万円、高倍率レンズキットが15万3千円となります。

正直ちょっと高いなという印象はぬぐえませんが、G9 PROが発売から一年を待たずに大幅に値下がりをしたように、G99も値下がりを期待しても良いかもしれません。

▷G99 動画作例

それではLUMIX DC-G99で撮影した動画作例をご覧ください。

レンズはオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROと1.4倍テレンコンバーターの組み合わせです。カメラとレンズの素の特性がわかりやすいように色や露出はほとんどいじっていません。

▷G99の操作性は?

今回G99を実際に動画撮影で使ってみて、操作性が大変良いと感じました。まだ少ししか使っていないので今後は不満も出てくるかもしれませんが、いまのところはとても満足しています。ということで良かった点をいくつか挙げておきます。

・カスタムボタンが多いので動画撮影でよく使う機能を割振れる

全部で6箇所にカスタム割り当てが可能です。撮影現場で素早く設定を変更したい時に有効です。また、よく使うISOやWB(ホワイトバランス)は右手前方に固定で割り当てられているので便利です。

・ファインダーが綺麗で見やすい
晴天時の屋外での撮影はモニターが見にくいため、僕の場合はファインダーを覗いて撮影することが多くなります。その際にファインダーの映像が綺麗なのは嬉しいポイントです。先日、DMC-GX7MK2を借りてファインダーをのぞいた時はあまり綺麗ではなくてガッカリしましたが、G99のファインダーは綺麗です!

・グリップが握りやすくて安定する
少し深めのグリップと滑りにくい表面加工のおかげで、作例で使った40-150mm F2.8のような大きめの望遠ズームレンズを付けても手持ち撮影がしやすかったです。

・程よい大きさ、重量感
GH5やG9 Proを持った時のように「ちょっとゴツいなあ、重いなあ」と感じることはなく、僕の手にはしっくりくる感じでした。本体が軽すぎてもレンズとの相性によっては撮影しにくくなるので、G99はまさにベストバランスを保てているように思います。

▷G99がG9 PROにスペックで劣っている点、優っている点

G99はG9 Proの廉価版とも言えますが、動画撮影の性能はどのぐらい差があるのか、スペックの違いを見ていきましょう。

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劣っている点

・4K60Pでの撮影は不可
G99の位置付けを考えると、これはある程度仕方がないと割り切っても良いと思います。「どうしても4K60pが撮りたい」という方は、パナソニックのカメラのなかで選ぶとするとS1、S1R、GH5GH5SG9 PROの5択になるでしょう。

・AF測距点の数
AF(オートフォーカス)の測距点はG9 Proの225点に対して49点です。数字だけ見るとだいぶ差があるように感じますが、撮影で使ってみた感じではそんなにAFが遅いとか外れるといった印象は持ちませんでした。ダンスやスポーツなどの素早い動きをする被写体を除けば、十分に使えるレベルだと思います。

・SDカードスロットはシングル
G9 PROはダブルスロットです。これは大きな違いですね。SDカードに2枚同時に記録しておけばデータ損傷などのリスクを低くする事ができるでしょう。G99はプロ機材ではないので、この点も割り切って考える事ができそうです。

・4K撮影時のクロップ倍率が少し高い
G99の4K撮影時のクロップ倍率は1.25倍。それに対してG9 PROは1.09倍です。この倍率が1.0倍に近いほどイメージセンサー全体を使うという事なので、倍率は等倍に近いに越したことはありません。それだけセンサーが光を多く取り入れられるので、画質も向上します。

優っている点

・30分制限なし
ここ結構重要です。G9 PROは30分で動画撮影が一旦止まる設計になっていますが、G99は30分以上の連続撮影が可能です。条件によってはファイルは分割されますが、撮影はバッテリーとSDカードの容量がある限り止まりません。演奏会やライブなど、長時間の撮影をしたい時に大変重宝します。

・V-log Lをプリインストール

V-log Lはパナソニックが開発した動画向けのログガンマで、グレーディング(映像の露出や色をコントロールすること)を前提とした機能です。

V-Log / V-Log Lとは
V-Logは、フィルム素材をデジタル化する際に規格化された”10-bit Cineon”と同じ思想で開発されたLog特性であり、V-Log Lは、マイクロフォーサーズセンサー用として最適化されたLog特性です。V-Log と同じLUT(ルックアップテーブル)を利用したカラーグレーディング作業が可能で、12ストップの豊かな階調で映像表現を行うことができます。

以上、パナソニック公式サイトより

V-Log LはGH4やGH5FZH1の有償オプションで約10,000円で販売されているのですが、なんとG99にはこれが最初からインストールされています

ただし、GH5やFZH1と違うのは、同じV-log Lでも出力できる色の情報が少ない、という点です。ここは少し注意が必要です。

・比較的軽い、コンパクト
当たり前ですけど、コンパクトで軽いのは良いです。持ち運びをする際に大きなアドバンテージになります。軽すぎても手ブレしやすくなって撮影しにくくなるのですが、G99はその点ちょうど良い大きさと重量のバランスを取っていると思います。G9 PROのようにゴツくはないけど、しっかりホールドできてなおかつ軽い。最高です。

▷G99がG8から進化した点、追加・改善して欲しかった点

次は下位機種DMC-G8と比較して進化した点と、変わらなかった点、改善して欲しかった点を挙げます。

進化した点

・動画撮影でもISOオートが使える

これはG8にはなかった機能です。なんでなかったのか不思議なぐらいです。G99ではマニュアル撮影時、被写体の明るさに応じてカメラがISO感度のみを調整して露出を適正にすることができます。

例えば明るい屋外から暗い屋内に入っても、F値やシャッタースピードは変えずにISOだけを上げて露出を適正にしてくれます。もちろんこの機能はOFFにすることも可能です。

そしてISOオートの可動範囲を設定することも可能です。最低が200、最高が6400です。

・AF設定がさらに細かくできる

AF連続動作ONの時に、AF駆動速度、AF追従感度を設定できます。これはGH5などのフラッグシップ機にのみ搭載されていた機能でしたが、ついにミドルクラス機にも搭載されることとなりました。

・G9譲りのセンサー搭載で画質が向上
G8の画素数1600万画素からG99では2033万画素になりました。単純に画素数が上がると解像度が上がりますが、G9に搭載されているセンサーと同等性能のものを使用することで、G8から画質の向上も図られています。実際の解像感や画質の向上については、近いうちにG8と比較検証してみたいと思っています。

・手ブレロックで手ブレ補正が強力に
通常の手ブレ補正に加えて、動画撮影専用の手ブレロック機能も追加されました。これにより望遠でも手ブレをさらに抑える事ができます。

・ハイスピード動画撮影が可能

これもG8にはできなかった機能です。FHDで最大120fpsまでのハイスピード動画が撮影可能になります。AFが効かなくなるのと、露出を自在に調整できないフルオート撮影にはなってしまいますが、撮影の幅が広がることは間違いありません。

・フォトスタイルの種類が増えた
G99には新たにL.モノクロームDV-Log Lが加わりました。L.モノクロームDはDC-GX7MK3で初めて搭載されたフォトスタイルでL.モノクロームよりもさらに明瞭でキレのある描写が可能になっています。V-Log Lは前述の通りです。

・グリップ感の向上

G8と比べるとわずかにグリップの溝が深くなっています。また表面の加工がより滑りにくい素材に変更されているのでさらにグリップ感が向上しています。

・USB給電が可能
いまどきUSB給電ができないカメラを出すのもどうかと言えばそれまでですが、2016年発売のG8はできませんでした。G99は、さすがに押さえるところは押さえています。

追加・改善して欲しかった点

・AFの人体認識機能の追加
GH5Sで話題になっていたAFの人体認識機能。これが結構優れものなのでG99にも搭載して欲しかった!ファームアップで追加されることを切に祈っています。

・AF駆動音
G8でも問題視されていたAF駆動音。内蔵マイクがどうしてもこの音を拾ってしまうのが難点で、G99でも内蔵マイク使用時はこの問題は避けられません。

▷G99 動画撮影時の設定

今回の作例で使った僕の設定を簡単にご紹介します。

・シャッタースピード……1/60秒、1/100秒
基本は30fpsで被写体の動きが自然に見えるとされている1/60秒。それでも光量が多い時はF値を上げずにシャッタースピードを1/100秒に設定。それでもまだ露出オーバーならF値を上げて調整します。また、明け方や夕暮れ、夜間など光量が少ない時間帯は1/30秒を使うこともあります。

・ISO……200〜320
G99はISO200〜6400の間で設定する事ができます。ISOは高いほど明るくなる反面、ノイズが出て映像のディティールは失われていきます。今回のように快晴の屋外ではNDフィルターの使用は必須で、250より上げる必要はなかったです。暗所撮影でノイズ耐性がどの程度あるかは近日中に検証します。

・ホワイトバランス……太陽光、色温度指定
WB(ホワイトバランス)は屋外では太陽光がオススメです。室内の撮影では色温度を指定する事が多いです。

・F値……F4〜5.6
今回使用したレンズ40-150mm F2.8は1.4倍テレコンバーターをつけると開放F値が4になるのでF4を基本にしました。ほとんどF4で良いのですが光量が多すぎて5.6や6.3まで絞ることもありました。

・フォトスタイル……シネライクD
シネライクDは名前の通り、映画のような画作りに近いです。ほかのフォトスタイルに比べて明暗のコントラストと彩度が控えめに設定してあるので落ち着いた雰囲気にしたい時に最適です。

・ハイライトシャドウ……デフォルト、カスタム
通常はデフォルトでも良いです。ただ、屋外ではどうしても明暗差が強いシーンを撮影することも多く、黒つぶれや白とびが起こりやすくなります。暗部も明部も両方ともできるかぎり情報を残したい場合はハイライトシャドウでコントラストの調整を行います。

▷まとめ


以上、ここまでザックリみてきたように、LUMIX DC-G99DC-GH5DC-G9 PROなどの上位機種には機能面で及ばないものの、旧機種であるG8から見れば飛躍的に進化していると言えるでしょう。

そういう意味でG99は、G8GX7MK3などミドルクラス機とフラッグシップ機の間に位置する絶妙なバランスを取っているように僕は感じます。

GH5やGH5sほどの高機能は必要ないけれどそれなりにハイレベルな動画撮影を楽しみたい、という方にとってはうってつけのカメラがG99だと言えます。

いまはまだ発売したばかりで少し値段が高く感じるLUMIX DC-G99ですが、値下がりも十分予想されます。10万円代になったらもう買い時でしょう!

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