先日、BOWERの可変NDフィルターのレビューをしました。
今回はBOWERと通常のNDフィルターとの画質比較を行います。では早速行きましょう!
目次
▷”MARUMI NEO MC-ND8″ VS “BOWER Variable Neutral Density Filter”

比較するのはこの2つ。
MARUMI MC-ND8 NEO 72mmとBOWER 72mm Variable Neutral Density Filterです。
MARUMIの方はND値を変えれませんので、BOWERをND8に合わせて同じ条件で検証します。
基本スペック
画質比較に入る前に、簡単に両方の基本スペックと特徴を確認しておきましょう。
MARUMI : 固定式ND(8)、約2,400円、形状がフラットなためレンズフードの着脱が容易

BOWER : 可変式ND(2〜8)、約6,000円、先端部分が広がっているためレンズフードの装着が困難

画質比較動画
カメラはPanasonic LUMIX DMC-G8、レンズはOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROです。
▷検証結果
いかがでしょうか。色味の違いはありますが、12mm(35mm判換算で24mm)の広角側でもケラレはどちらも見受けられません。
画質はMARUMIの方が若干良好に見えますね。MARUMIはフィルターが一枚なので当然といえば当然です。
一般的に可変NDフィルターは2枚のフィルターを重ねているため画質が低下すると言われています。
広角側では良い勝負


広角側だと色味以外は大差ないです。可変式のBOWERがよく健闘しているという印象。
望遠側のボケ味に差が
一番差が出たのは、望遠側でのボケ味。
これはBOWERのレビュー記事にも書きましたが、BOWERはボケ部分に細かいシワのようなものが入っちゃうんです。
特に、背景のテクスチュアが複雑な時に目立ちます。


うーん、やっぱりこれは気になりますね。一方、MARUMIの方は滑らかなボケ味で柔らかい。
背景が比較的シンプルな場合は…


そこまで気になりません。
▷まとめ(どっちを使うか)
以上の検証結果から、基本的にはMARUMIを使用し、状況次第ではBOWERを使うというのが僕の出した結論です。
基本的にはMARUMI
“数種類のNDフィルターを持ち出さなくていい”というBOWER可変NDフィルターの利便性は確かに大きいです。
でもその代償に望遠側でのボケが汚くなるのは結構痛手です。レンズフードの取り付けができないのも地味にマイナスポイントです。
ということで基本的にはMARUMI ND4、8、16をそれぞれ持って行き、光量に合わせてフィルターを交換する。これで良いです。
状況次第でBOWER
状況次第というのは、フィルター交換が難しい環境の場合です。砂埃が舞う場所、河川など水しぶきの多い場所。
こういった場所ではフィルター交換の際に、レンズに汚れが付着してしまう危険性が高くなります。
だからフィルターを取り替えることなく光量の変化に合わせて露出をコントロールできる可変NDフィルターが強いと思います。
もしかしたら…
3万円ぐらいする高い可変NDフィルターは試したことがないのでわからないのですが、もしかしたらそれ一個で全てまかなえるかもしれません。
もし間違って何かの拍子で買ってしまったら、また比較検証してみようと思います。
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